オキナインコの人工孵化④

ペット
左 海(うみ)ちゃん 右 空(そら)ちゃん
みさよ
みさよ

前回、オキナインコの人工保育③で、雛が産まれてから2~3日たった次の話になります。

ここでも同じ方法で育てるのですが、日に日に変化していくのでその内容をできるだけわかりやすく説明します。

2~3日立つと、雛が成長し少し大きくなってきます。
4日目くらいから挿し餌の濃度を1:8
<粉1グラムでお湯が8グラムにします。>に変更し、
そのうの減り具合、糞をしているかを確認。

大丈夫そうならそのままの濃度、1:8でいきます。
挿し餌は、おそらく1時間サイクルほどになっていると思うので、薄める前と同じタイミングです。

他のブリーダーさんとかだと、もっと濃い濃度で挿し餌を与えていると思いますが、食滞になるのを
防ぐために薄めで与えています。

もちろん、濃い濃度の方が成長が早いのと挿し餌のサイクルを長く出来るメリットがあります。

また、この時点で、温度も下げ始めて行きます。
37.5℃から「-0.5~-1℃」下げて様子をみます。

温度が下げ気味になると、雛を抱いた時に体が冷たく感じますので下げ過ぎです。

また、そのうの減りが悪くなったりしますので、温度調整は、少しずつ下げていきます。

目安は約7日(1週間おきで)、1℃下げれるようにしてあげると良いです。

最終は、毛が生え揃えるまでは30℃までを目標に下げていきます。

実記録で、雛が産まれてから12日目くらいで孵化器の温度35℃
挿し餌の濃度が、12日目に1:8から1:7に変更しています。

<粉1グラムで、お湯が7グラム>
このあたりで、挿し餌のタイミングが1時間30分~2時間おきになっているかと思います。

更に、15日目、濃度を1:6に変更させ、孵化器の温度は34.5℃に調整しています。
ここまで来ると、2週間目にはいり、毛が少し生え、尾っぽに色が見え始めています。

鳴き方も、1周間ほどすぎると「ぴーぴー」から「ケケケ」に変わっています。

更に、2週間目から+1週間たってくると、ほっそりっと目が開きはじめています。

このときは、挿し餌の濃度を1:6~1:5に変更し、
孵化器の温度は32℃に調整しています。

1ヶ月がたち、更に1週間たつと、雛の毛が白色のもふもふが生え色の付いた毛も生えて、
オキナインコらしい格好になっています。

ここでは、挿し餌の濃度を1:5に変更し、食べる量も増えているので、
<2:10 粉2グラム、お湯10グラム>を作ってあげています。

孵化器の温度は30~31℃に調整しています。

挿し餌のタイミングが3時間~4時間おきになっていると思います。

ここまでくれば雛の1人エサまでもう少しです。

次回では、産まれてから2ヶ月目になった時の育成方法を紹介します。

まとめ

・4日目から挿し餌の濃度を1:8<粉1グラムでお湯が8グラム>にする。
・4日目から温度も下げ始めて行く。<37.5℃から「-0.5~-1℃」>下げる。
・12日目くらいで孵化器の温度35℃にする。
・挿し餌の濃度が、12日目に1:7に変更する。
・15日目、濃度を1:6に変更させ、孵化器の温度は34.5℃にする。
・21日目、挿し餌の濃度を1:5に変更し、孵化器の温度は32℃に調整する。
・37日目、挿し餌の濃度を1:5、孵化器の温度は30~31℃に調整する。
・37日目以降からは、そのまま継続し、2ヶ月目まで挿し餌を継続する。

以上で、4日目~2ヶ月の育成の実録をまとめたものとなります。

しかし、孵化器の温度調整と挿し餌の濃度は、雛の様子を見ながら調整するのが一番です。

ここで載っているのは実録にそって書いていますが、雛ちゃんの成長具合では同じようには

行かない場合もあります。一つのケースとして皆さんの参考になれば嬉しいです。

次の記事はこちら↓

オキナインコの人工孵化⑤
オキナインコの人工孵化について、卵から育てたい方、育児放棄した雛の育て方へ向けて必要な物と育て方を紹介。実際の体験談などを元に説明していきます。今回は挿し餌卒業までの間の世話の仕方について解説しています。

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