前回の人口孵化②では孵化器の設定後から孵化までの流れをお話ししました。
さあ、雛が孵化したは良いが、そしたら具体的にどうやって世話をしたら良いか?ってなりますよね。
そこで、今回は、オキナインコの人工孵化②で、卵から孵化した雛の育て方をお話しします。
雛が誕生してから数日間は、人間の赤ちゃんの授乳と同じ。そのう(鳥にとって人間でいう胃)にたくさんの餌を摂取できません。
その際に、どのように世話をしたら良いか、解説していきます。
Contents
産まれてから挿し餌を与えるタイミング
まず、生まれてから挿し餌を与えるまでのタイミングをどうしたらいいのか?
タイミングは、緑の糞をした後です。
緑の糞をしていないとまだ、そのう(胃)の準備ができていないため、
食滞や誤飲によって雛が死んでしまいます。
必ず、緑色の糞がでたのを確認してから挿し餌を開始しましょう!!
挿し餌の作成(濃度)と挿し餌の方法
緑の糞を確認したら、挿し餌の準備をします。
濃度は粉を1:お湯(熱湯です)は9にします。
<粉1グラム、お湯9グラムで作ります。>
温度ですが、混ぜた物を手の甲にたらし、人肌ぐらいに暖かくなっているのを確認します。
そして、いよいよ雛ちゃんに注射器で挿し餌を与えます。
左手の上に雛をのせて、右手で注射器を持って与える。
仰向け状態であげると誤飲する可能性もあるので雛が座るように持って
挿し餌をあげるのが私は良いと思っています。
コツは、口に入れるのが困難な場合、クチバシの横に水滴を垂らすように与えると、
ごくごく飲んでくれます。
量ですが、そのう(胃)が透けて見えるので、胃と首の間(首までいかない)が丁度良いです。
それ以上、挿し餌をあげていると、足に負担がかかり、ペローシス(足が開く状態)の
可能性が高くなるので注意が必要です。
次に、良い量を与えたら、人差し指と親指で軽くクチバシを挟むようにします。
すると、雛のクチバシがパクパクして「そのう」に入った空気を出すことができます。
空気がでた合図としては、雛がピーピー泣き始めるのでわかります。
これを最初約30分おきにタイマーなどをセットし、挿し餌をあげていきます。
挿し餌をあげる前には、必ず「そのう」が空になっていることを確認しましょう。
成長すると食べる量が増えるため、30分ではエサが残るようになってきます。
そうしたら、+30分にして、1時間サイクルに変更してください。
その後、雛のそのうを見て+30分づつふやして時間を長くしていきます。
濃度と温度は2~3日ほど1:9と37.5℃でやっていきます。
また、例えばですが、朝から寝る前(23時など)まで挿し餌ができた場合は、寝る間6時間何もしなくても大丈夫です。そのまま朝起きたら繰り返し挿し餌をあたえてください。
また、夜中になった場合でも30分サイクルでも、そのうが残るようになってきていれば、時間を伸ばして+30分にして1時間サイクルにしてください。
その後、6時間空いても問題ありません。
後、産まれてからしばらくは温度管理と湿度管理を孵化器でします。
我が家では、孵化器に入るタッパにワラを敷き詰めそこに雛を入れてから孵化器で育てました。
まとめ
・挿し餌をするのは、緑の糞を確認してからすること。
・挿し餌の濃度は、産まれてから2~3日間 粉1グラム、お湯9グラムで作る。
・挿し餌の温度は、手の甲にたらし、人肌ぐらいに暖かくなっているのを確認すること。
・雛に与える量は、胃と首の間(首までいかない)にすること。
・雛のクチバシがパクパクして「そのう」に入った空気を出すこと。
・挿し餌は、30分サイクルにし、そのうの残りがでるなら+30分にしていくこと。
・濃度と孵化器の温度設定は2~3日ほど1:9と37.5℃にする。
以上が、私がやってきたことのまとめになります。
オキナインコの人工孵化④はこちら↓
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